ナル麻衣サイト『黄昏の月』のブログだったもの。
小野不由美先生の悪霊・ゴーストハントシリーズ関係(ネタばれあり)のSS
を掲載。パラレルSSが主。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
こんばんは^-^
日付変わっちゃいましたが、小話をひとつ。
(HPに掲載できるほど時間がないためココに。。。)
七夕+逃してしまった麻衣バースディ
ありがちな話ではあるけれど、書きたくて。
いずれ、サイトには掲載する予定><
日付変わっちゃいましたが、小話をひとつ。
(HPに掲載できるほど時間がないためココに。。。)
七夕+逃してしまった麻衣バースディ
ありがちな話ではあるけれど、書きたくて。
いずれ、サイトには掲載する予定><
-----------------------------------------------
願い事ひとつ 届け
日中、厚い雲が空を覆っていたものの、
もうすぐ日付を超えようとする時間にもなると少なくなっていた。
時折見える隙間から、
たくさんの星たちの光が見える。
―少しでも、星が見えてよかった
主のいないマンションのベランダで、麻衣は一人空を見上げていた。
部屋には誰もいない。
2週間ほど前に、ナルは英国へ帰っているからだ。
もともと向こうの人だから、仕方がないのはわかってる。
けれど、一人でいるには広すぎる部屋が、よけいに寂しさを増す。
数日前に迎えた誕生日。
仲間たちが祝ってくれてとてもうれしかった。
けれど、そこに彼の姿はない。
わかっていたけれど。
「電話くらい、してくれてもいいのに」
そう思っても、自分からすることもなかった。
もうずっと声を聞いていない。
今日は織姫と彦星は会えたかな
そして自分も・・・
「会いたいなぁ」
「誰に?」
え?
はっとして、振り向くと、暗闇にたたずむ人影。
「な、る・・・?」
「誰に、会いたいって?」
ナルだ。
聞きたかった声、会いたかった人。
「ナルに、会いたかった」
輝く星たちを背に、麻衣は笑う。
「おかえり、ナル」
願いごとひとつ、星が届けてくれた夜
PR